前田正名《興業意見》[経]1884.9.1
前田正名《興業意見》[経]1884.9.1
農商務省大書記官の前田は,同省の係官や各府県の勧業課員らを指揮して全国各地の産業状況を謂査し,1884年8月《興業意見》(未定稿)を編纂したが,松方財政に批判的な内容だったことなどから大蔵省と対立し,変更を余儀なくされて,12月末《興業意見》全30冊として提出した.緒言,現況,原因,参考,精神,国力,地方,方針の8編からなり,当時の殖産興業政策や地方の産業・経済状況を知るための重要史料である.〔参〕《生活古典叢書》1巻,安藤,山本解説,1971.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。