徴兵忌避[文]1884.1.-
徴兵忌避[文]1884.1.-
徴兵制によって大きな負担を強いられた民衆は,徴兵反対一揆で抵抗するとともに,免役条項を活用してこれを忌避した.とくに養子縁組によってのがれる者が多く,1876年度の免役率は83パーセントにのぼった.このため政府は徴兵令を改正し,’83年には代人制を廃止,’89年には免役を〈廃疾・不具〉に限定した.しかし,以後も逃亡失跡者はあとをたたず,徴兵よけを神仏に祈る者も多かった.〔参〕大江志乃夫《徴兵制》1981.菊池邦作《徴兵忌避の研究》1977.⇒1873[政]1.10.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。