沖縄県[政]1879.4.4
沖縄県[政]1879.4.4
太政官布告により琉球藩を廃して設置.明治政府は琉球の日清両属をたち切るため,1872年10月琉球を廃して琉球藩とし,次いで征台出兵中の’74年7月同藩の管轄を外務省から内務省に移した.翌年藩王の上京を促し,清の正朔を奉じることの禁止を命じた.このため藩王は清国・英・米公使に援助をもとめ,琉球処分問題は国際化した.政府は’79年3月,巡査160余人,歩兵400人の力をもって強引に廃藩置県を断行し,4月沖縄県を設置した.清国はこれに抗議し,アメリカ前大統領グラントが調停を試みたがまとまらず,結局,日清戦争の勝利によって日本帰属が確定した.〔参〕田港朝昭〈近代における沖縄〉(《岩波講座日本歴史》16巻,1976).
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。