不平士族の反乱[政]1876.10.24
不平士族の反乱[政]1876.10.24
明治政府の文明開化政策に反発していた士族は,3月の廃刀令,8月の金禄公債証書発行条例で追いつめられ,10月,武士の精神の復権や征韓論を掲げて各地で蜂起した.24日,熊本で大田黒伴雄ら敬神党百数十人が熊本鎮台を襲撃(神風連の乱),27日,これに呼応した旧秋月藩士宮崎車之助らが福岡で挙兵(秋月の乱),28日には前原一誠らが県庁襲撃を企て(萩の乱),29日,これに呼応しようとした永岡久茂ら十数人が東京で逮捕された(思案橋事件).これらはいずれも短期間に鎮圧され,政府は翌月からの茨城・三重の農民騒動に対して,士族を大量に動員することができた.〔参〕渡辺京二《神風連とその時代》1977.⇒1877[政]1.30.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。