新貨条例[経]1871.6.27
新貨条例[経]1871.6.27
幕末以来の混乱で悪貨・贋貨が流通し,外国からの抗議がつづいたため,明治政府は新貨幣を造幣寮で鋳造することを決定した.10進法を採用し,円・銭・厘の単位を定め,1円金貨を原貨,銀・銅貨を補助貨とする金本位制をめざしたが,貿易入超・外債支払・不換紙幣発行・金銀比率の問題などで正貨流出がつづき,実質的には銀本位制になるとともに,朝鮮からの金地金収奪などを生むことにもなった.〔参〕岡田俊平《明治前期の正貨政策》1958.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。