高島炭坑騒擾[労]1870.7.17
高島炭坑騒擾[労]1870.7.17
長崎沖にある高島炭坑は,18世紀初頭から経営されていたが,1868年に佐賀藩とグラバーの共同で開発されたわが国最初の近代的炭鉱であった.《高島石炭坑記》巻一の〈変事之大概〉によると,’70年4月3日と7月17日に賃下げに激昂した数百人の坑夫が暴動を起こしている.とくに7月の暴動は,異人部屋や器械場が破壊され,諌早から軍隊が出動して鎮圧するほどであった.この事件は,近代的炭鉱での最初の騒擾として知られる.〔参〕《肥前石炭礦業史料集》1977.⇒1883[労]9.24,1888[文]6.18.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。