大垣藩騒擾[社]1870.1.15
大垣藩騒擾[社]1870.1.15
大垣藩(現・岐阜県)不破郡今須村の農民は,凶作を理由に義倉米の借受け,助郷人足賃の支払いなどを要求したが,村役人が応じないことから不正を疑い,帳簿類の公開を求めた.その後,富農の立替えで義倉米が配分され,1月25日には藩役人が帳簿を封印して農民に渡したが,藩兵の発砲で死者2人が出たため,農民は本陣・庄屋宅など5軒を打ちこわした.また,近隣の多芸郡養老山付近の農民も2月22日,村役人・豪農宅18戸を打ちこわして帳簿を奪い,200人が捕縛された.〔参〕土屋喬雄ほか《明治初年農民騒擾録》1953.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。