出版条例[国]1869.3.20
出版条例[国]1869.3.20
新聞・雑誌を規制する新聞紙印行条例と並び,図書の出版の規制を試みた明治政府初の本格的取締法規.同時に出された行政官布達は,検閲を文部省の前身たる学校に委ねたが,それを前提に同条例は,図書の要件を定め,草稿検閲を排し大意の検閲を行うこと,納本の義務等を規定し,〈妄ニ教法ヲ説キ人罪ヲ誣告〉すること等の内容制限をも規定した.以後数度の改正をへて,1893年出版法となる.〔参〕奥平康弘《表現の自由1》1984.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。