明治維新[政]1868.
明治維新[政]1868.
近代日本の画期となった変革.これにより資本主義経済育成の土台が作られ,政治・社会・文化の面でも〈近代化〉の端緒となった.農民的小商品経済の発展や,農民一揆・世直しなど階級闘争の高揚によって,幕藩制社会がその矛盾をつのらせつつあった時,ペリー来航を機とする世界資本主義の圧力は,日本の国内の政治・経済的な変革を不可避のものとした.このようななかで行われた明治維新の変革は,政治的にみると,結果的には西南雄藩出身の維新官僚による天皇中心の集権国家形成へと帰結していったが,その過程は,波乱万丈であった.〈明治〉という元号が制定されたとき,江戸の民衆がこれを下から読んで〈治まるめい(明)〉と称したというのは,変革期の多様な可能性を端的に物語るエピソードである.〔参〕田中彰《明治維新》1976.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。