法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青

ホーム   >    研究活動・刊行物    >   デジタルライブラリー   >    『社会・労働運動大年表』解説編    >   慶応の国訴[社][1865.5.-]

慶応の国訴[社][1865.5.-]

慶応の国訴[社][1865.5.-]

   摂津・河内1263ヵ村が,町・在の絞り油屋に代わって直接に御用油を引き受けることを訴願したもの.国訴は,支配関係及び国郡の範囲も越えて村々を結集し,生産者農民による流通の自由を求めた合法的訴願闘争である.この国訴は,絞り油屋が菜種の値段を安く買いたたくことを告発した.御用油は江戸で消費される油の必要量をさし,訴状ではその残りも大坂周辺の日用油として小売したいとしていることから,この国訴は,菜種油の流通を摂河農民で完全に管理掌握しようとしたものと評価される.〔参〕八木哲浩《近世の商品流通》1962.津田秀夫《封建経済政策の展開と市場構造(新版)》1977.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

ページトップへ