第一インターナショナル(国際労働者協会)[国]1864.9.28
第一インターナショナル(国際労働者協会)[国]1864.9.28
1860年代における各国の社会主義の再生と労働運動の成長は,労働者の国際的交流の気運を高めた.9月28日,ロンドンのセント・マーティンズ・ホールで開かれたポーランド人民支援英仏合同集会には,在英の各国亡命者も出席し,世界初の労働者階級の国際組織の設立が決定された.ロンドンにおかれた総評議会にはマルクスも加わり,創立宣言・規約などの文書を起草したほか,各国の支部との連絡を通じて指導にあたった.’60年代末以降,組織が拡大するにつれて労働運動の多様性が表面化し,激しい理論闘争が繰り返されるなかで,世紀末以後の各国の運動の発展が準備された.〔参〕A.クリージェル《インターナショナルの歴史》1965.⇒1869[国]9.6.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。