全ドイツ労働者協会(ADAV)[国]1863.5.23
全ドイツ労働者協会(ADAV)[国]1863.5.23
1848年の3月革命期に盛んになったドイツ労働運動は,’50年代反動期の沈滞を経て’60年代に入ると再び活発になった.圧倒的多数はなお自由主義者の影響下にあった運動のなかから,ベルリンとライプツィヒを中心に全ドイツ労働者大会開催の準備が進められ,’63年5月23日,11都市の代表12人が集まって結成,初代会長にフェルディナント・ラサールを選出した.同協会は厳格な中央集権的組織原理をとり,初の労働者政党として北・西部を拠点に普通選挙法などを宣伝したが,その勢力は限られていた.ラサール派とも呼ばれる.〔参〕F.メーリング《ドイツ社会民主主義史・下》1969.⇒1875[国]5.22.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。