法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

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働く女性へのまなざしー労働者の妻としてー

労働者の妻として

 

ポスター33

【タイトル】他に頼む前に先ずやろう 会社貯金から3000円を労金へ
【Title】Let’s take an action before asking others. Transfer 3000yen of your saving from the company bank to the Labor Bank. Japan Coal Miners’ Union (Tanro)
【人名・団体名】日本炭鉱労働組合/炭労
【Organizations/Names】Japan Coal Miners’ Union
【作成日】19–
【資料の大きさ】53cmx38cm
【請求記号】PB0088

 

 

 

 

ポスター34

【タイトル】小運送の危機!
【Title】Crisis of Small-scale transportation companies! All Nittu Union
【人名・団体名】全日通労働組合
【Organizations/Names】All Nittu Union
【作成日】19–
【資料の大きさ】37cmx54cm
【請求記号】PB0251

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポスター35

【タイトル】第8回内職大会
【Title】The 8th Convetion of Homemakers. Spring Offensive Joint Struggle Committee
【人名・団体名】春闘共闘委員会/総評主婦の会
【Organizations/Names】General Council of Trade Unions of Japan
【作成日】1972.02.15・16
【資料の大きさ】36cmx51cm
【請求記号】PB0966

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解説】

 ポスターには、⾵刺のきいた漫画がよく使われた。会社貯⾦から労働⾦庫への預⾦を呼び掛けた炭労のポスターには、かっぽう着姿の⼦供連れの⼥性が描かれる。⽯炭から⽯油へのエネルギー政策の転換に際し、⼤規模な闘争を展開した炭労は労働運動に重要な役割を果たした。

 男性の⽣産者と⼥性の消費者が⼿を結ぶのは、1946 年に結成された全⽇通労働組合(組合員12 万⼈)のポスター㉞だ。1948 年に集中排除法(⽇通の分割案)の適⽤を受け、それに乗じた⾸切りや賃⾦カットに初の波状ストを実施したころのものと推定される。

 家族ぐるみの闘争を推進した総評は、「主婦の会」を設けて労働者の妻を組織した。⼦供を抱え、夫の低賃⾦のために内職を余儀なくされる現状に声を上げた労働者とその妻たちの声は、やがて企業の福利厚⽣や国家の税・社会保障といった制度に反映されていく。「⼥⼦労働者」として働き続けた⼥性の声はかき消されたまま、「⼥性活躍」が求められる今⽇に⾄ったというのは⾔い過ぎであろうか。

 

(解説:榎一江)

更新日:2025年06月03日

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