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鈴木 宗徳(Suzuki, Munenori)

専門分野 関心領域

専門分野 社会学理論
関心領域 個人化理論 公共性と民主主義 福祉と貧困の思想史

大原社会問題研究所での担当

副所長業務

主な業績

著書(分担執筆)
宇都宮京子・小林純・中野敏男・水林彪編『マックス・ヴェーバー研究の現在—―資本主義・民主主義・福祉国家の変容の中で』創文社, 2016.(「討論 ポストフォーディズム時代における労働主体とヴェーバー的近代」pp.103-117, W・シュヴェントカー「第二証言 マックス・ヴェーバーの多くの顔――生誕一五〇周年記念国際会議の比較考察」〔翻訳〕pp.315-336を担当)
平子友長・橋本直人・佐山圭司・鈴木宗徳・景井充編『危機に対峙する思考』梓出版社, 2016年.(「第三部の概要」pp.295-298, 「第三部第五章 自らを劣っていると認識させることについて――救貧法改革とマルサスおよびベンサム」pp.371-389, 「あとがき」pp.563-566を担当)
鈴木宗徳編『個人化するリスクと社会――ベック理論と現代社会』勁草書房, 2015年.(「はじめに」pp.i-iv, 「序章 ベック理論とゼロ年代の社会変動」pp.1-24, 「第三章 日本型企業社会とライフコース――その成り立ちと個人化による揺らぎ」pp.92-118, 「第七章 道徳による貧困層の分断統治――一九世紀福祉史と個人化」pp.221-255, 「終章 個人化のパラドクスを超えるために」pp.297-306, 「あとがき」pp.307-309を担当)
市野川容孝『労働と思想』堀之内出版, 2015年.(「ベック――個人化する社会」pp.419-434を担当)
豊泉周治・鈴木宗徳・伊藤賢一・出口剛司『〈私〉をひらく社会学』大月書店, 2014年.(「第3章〈権力〉への欲望――犯罪者に対する道徳的なまなざし」pp.41-56, 「第4章 働くことの意味――勤労倫理の歴史と現在」pp.58-76, 「第7章 〈心〉を自己管理する時代」pp.114-126を担当)
Anthony Elliott, Masataka Katagiri, & Atsushi Sawai (eds.), Routledge Companion to Contemporary Japanese Social Theory: From Individualization to Globalization in Japan Today, Routledge: London/New York, 2013.(Midori Ito & Munenori Suzuki, “Acceptance of Beck’s Theory in Japan: From Environmental Risks to Individualization,” pp.114-131を担当)
舩橋晴俊・壽福眞美編『規範理論の探究と公共圏の可能性』法政大学出版局, 2011.(「第4章 公共性と熟議民主主義を分離・再接続する――『ミニ・パブリックス』の可能性」pp.105-123を担当)
ウルリッヒ・ベック・鈴木宗徳・伊藤美登里編『リスク化する日本社会――ウルリッヒ・ベックとの対話』岩波書店, 2011.(編集, 翻訳, 「はじめに」を担当)
古茂田宏・中西新太郎・鈴木宗徳編『21世紀への透視図――今日的変容の根源から』青木書店, 2009.
(「第8章 『次はもう選ばれないかもしれない』という恐怖――人間関係の再帰化と公私の変容」pp.196-216を担当)
須藤訓任編『哲学の歴史 9 反哲学と世紀末――マルクス・ニーチェ・フロイト』中央公論新社, 2007.(「第10章 ヴェーバー」pp.547-602を担当)
永井彰・日暮雅夫編『批判的社会理論の現在』晃洋書房, 2003.(「第6章 グローバル化時代における批判理論の課題――『事実性と妥当性』以降のハーバーマス」pp.133-151を担当)

論文
鈴木宗徳「個人化という問いの同時代的意義(特集 ウルリッヒ・ベックの社会理論)」東北社会学研究会『社会学研究』98, 2016, pp. 43-60.
鈴木宗徳「思想のフロンティア イギリス保守政権による福祉削減と福祉受給者のスティグマ化」唯物論研究協会『唯物論研究年誌 第20号――生活を〈守る〉思想』大月書店, 2015, pp.182-193.
Midori Ito & Munenori Suzuki, Acceptance of Beck's theory in Japan: from Environmental Risks to Individualization, 大妻女子大学『人間関係学研究』12, 2010, pp.173-186.
Mitsunori Ishida, Midori Ito, Munenori Suzuki, Norihiro Nihei & Masao Maruyama, The Individualization of Relationships in Japan, Soziale Welt, 61(3/4), 2010, pp.213-235.
Munenori Suzuki, Midori Ito, Mitsunori Ishida, Norihiro Nihei & Masao Maruyama, Individualizing Japan: Searching for its Origin in First Modernity, British Journal of Sociology, 61(3), 2010, pp.513-538.
鈴木宗徳「ヴェーバー研究の現代と〈批判〉の精神――科学主義とフォーディズムの終焉をめぐって」九州国際大学『社会文化研究所紀要』63, 2009, pp.61-77.
鈴木宗徳「〈個人化〉のポリティクス――格差社会における〈自立〉の強制」『九州国際大学経営経済論集』13(1/2), 2006, pp.123-145.
鈴木宗徳「多文化主義論争からグローバリゼーションへ――ハーバーマスとともに〈寛容〉を考える」『南山ゲルマニスティック――光環CORONA』18, 2006, pp.71-91.
鈴木宗徳「〈リスク社会学〉の政治学――ギデンズ再帰性理論のイデオロギー批判」『南山大学ヨーロッパ研究センター報』10, 2004, pp.57-70.
鈴木宗徳「ハーバーマスのグローバル化論――『ポストナショナルな布置状況』を読む」『南山大学ヨーロッパ研究センター報』7, 2001, pp.75-84.
鈴木宗徳「ニクラス・ルーマンの時間論・序説――批判理論としてのシステム理論の可能性」名古屋哲学研究会『哲学と現代』17, 2001, pp.28-57.
鈴木宗徳「ヴェーバーの方法論と《規則》」『現代社会論研究』10, 2000, pp.295-306.
鈴木宗徳「ドイツ・シュレーダー政権の課題と現実――経済の構造改革と欧州連合の未来」『南山ゲルマニスティック――光環CORONA』12, 1999, pp.19-59.
鈴木宗徳「法制化と政治的公共性」『一橋研究 』23(2), 1998, pp.93-115.
鈴木宗徳「新保守主義、市民的不服従、ドイツ統一――80年代以降のハーバーマスの政治理論」『現代社会理論研究』8, 1998, pp.13-28.
鈴木宗徳「目的合理性の時代・価値相克の時代――ヴェーバー行為論の再検討へ向けて」『社会学史研究』18, 1996, pp.73-83.
鈴木宗徳「バーガーにおける『知識』と『リアリティ』」『現代社会理論研究』5, 1995, pp.19-32.
鈴木宗徳「理念型としての合理性と理解可能性――ウェーバー行為論の再検討へ向けて」『年報社会学論集』8, 1995, pp.13-24.
鈴木宗徳「ウェーバー社会理論における物象化概念の位置――ウェーバー行為論の再検討へ向けて」『一橋論叢』113(2), 1995, pp.84-102.               
鈴木宗徳「ヴェーバー社会学における物象化論の位置」『哲学の探求』20, 1992, pp.51-63.

学会発表・招待講演
「左派ポピュリズムと不服従の知」唯物論研究協会 第39回研究大会(シンポジウム「ポピュリズムvs.知性?――政治的世界の分岐点を問う」), 2016年10月.
「個人化という問いの同時代的意義」東北社会学研究会大会(シンポジウム「ウルリッヒ・ベックの社会理論」), 2015年11月.
‘Individualization as Governing through Division: A Comparative Study,’ 13th Meeting of German-Japanese Society for Social Sciences, Oct 2015.
‘Benefit Stigma and “Dependency”: Theoretical Framework and Japan’s Current Issues,’ Regular Meeting of Centre for the Study of Poverty and Social Justice, Bristol University, Nov 2014.
「ベック理論と現代社会学」北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院リスク・プロジェクト, 2012年2月.
「格差社会における『自立』の強制を批判する」京都自由大学, 2007年7月.
「『自立支援』の陥穽――イギリス『第三の道』批判」九州国際大学経済研究センター/比較文化研究会(シンポジウム「近代社会における排除と選択――ヴェーバーから現代まで」), 2005年11月.
「〈自由放任型個人主義〉から〈個人化のポリティクス〉へ」唯物論研究協会 第28回研究大会(シンポジウム「権力的人間観へのオルタナティブ――〈格差社会〉に抗して」), 2005年10月.
「近代とは何か――ウェーバーを中心に」京都自由大学, 2005年7月.
「ハーバーマスの国際政治論」社会思想史学会 第29回大会(セッション「批判的社会理論の展開」), 2004年10月.
「実証主義批判の系譜」唯物論研究協会 第26回大会(第3分科会「現代における人文社会科学の危機」), 2003年10月.
「ニクラス・ルーマンの時間論」唯物論研究協会 第22回研究大会, 1999年11月.
「ウェーバー行為論の再検討へ向けて――目的合理性批判の試み」日本社会学会 第68回大会, 1995年9月.
「物象化と目的合理的行為――ウェーバー行為論の再検討へ向けて」日本社会学史学会大会, 1995年6月.
「ウェーバーにおける『物象性』と『合理性』」唯物論研究協会 第16回研究大会, 1993年10月.

その他
【書評】「森千香子著『排除と抵抗の郊外—―フランス〈移民〉集住地域の形成と変容』」『大原社会問題研究所雑誌』702, 2017, pp.57-59.
【事典項目執筆】尾関周二ほか編『哲学中辞典』知泉書館, 2016.(項目「ウェーバー」「カリスマ」「構造/機能」「システム」「心情倫理/責任倫理」「脱呪術化」「パーソンズ」「ヒエラルキー」「ホメオスタシス」「理念型」「ルーマン」を分担執筆)
【書評】「ロベール・カステル著/前川真行訳『社会問題の変容—―賃金労働の年代記』」『大原社会問題研究所雑誌』674, 2014, pp.81-84.
【エッセイ】「唯物論と社会学――イデオロギー批判と物象化をめぐって」岩佐茂・島崎隆・渡辺憲正編『戦後マルクス主義の思想――論争史と現代的意義』社会評論社, 2013, pp.182-194.
【翻訳】コンスタンス・ザイファート「マックス・ヴェーバーの社会学を理解するための一つの接近方法――社会経済学のプログラムの文脈における社会学の形成」茨木竹二編『ドイツ社会学とマックス・ヴェーバー――草創期ドイツ社会学の固有性と現代的意義』時潮社, 2012, pp.370-394.
【エッセイ】「労働と思想⑬ ウルリッヒ・ベック――個人化する社会」『posse』13 , 2011, pp.187-198.
【事典項目執筆】日本社会学会社会学事典刊行委員会『社会学事典』丸善株式会社, 2010.(項目「官僚制――ウェーバー」2pp.を分担執筆)
【入門書項目執筆】西原和久・保坂稔編『〈入門〉グローバル化時代の新しい社会学』新泉社, 2007.(項目「マルクスとヴェーバー」4pp.を分担執筆)
【入門書項目執筆】土井文博・萩原修子・嵯峨一郎編『はじめて学ぶ社会学――思想家たちとの対話』ミネルヴァ書房, 2007.(項目「テンニース」5pp., 「ヴェーバー」8pp.を分担執筆)
【エッセイ】「公共性を語る社会学はどのような〈制度〉を批判するのか」京都フォーラム事務局『公共的良識人』170, 2006, p.2.
【エッセイ】「レヴュー・エッセイ 新自由主義改革の時代におけるアカデミズムの課題――雑誌『ポリティーク』を読む」唯物論研究協会編『唯物論研究年誌 第10号「戦後日本」と切り結ぶ思想』青木書店, 2005, pp.260-266.
【エッセイ】「レヴュー・エッセイ 『第三の道』とギデンズ社会学」唯物論研究協会編『唯物論研究年誌 第7号 所有をめぐる〈公〉と〈私〉』青木書店, 2002, pp.260-267.
【翻訳】コンスタンツ・ザイファート「類型論的手続きによる歴史社会学の一範例――デビッド・リースマン『孤独な群集』」鈴木幸壽・山本鎭雄・茨木竹二編『歴史社会学とマックス・ヴェーバー(上)――歴史社会学の歴史と現在』理想社, 2003, pp. 47-68.(齋藤理恵との共訳)
【注釈・解説】ヴァルター・A・シュタイツ『ドイツの国家・経済・社会――ドイツ語を学ぶ日本人学生のためのドイツ論』朝日出版社, 2002.(内藤克彦、稲垣慶成、林田雄二との共同作成)
【翻訳】ヴォルフガング・シュルフター/折原浩『「経済と社会」再構成論の新展開――ヴェーバー研究の非神話化と「全集」版のゆくえ』未來社, 2000.(山口宏との共訳)
【書評】「新井宏朋編『健康福祉の活動モデル――考え方、つくり方、活かし方』」医学書院『週刊医学界新聞』2385, 2000, p. 7.
【書評】「『岩波講座 現代思想』を読む」、唯物論研究協会編『思想と現代』40(柏書房), 1995, pp. 179-190.(中澤武, 片岡敏郎, 橋本直人との共著)
【書評】「中野敏男『近代法システムと批判――ウェーバーからルーマンを超えて』」唯物論研究協会編『思想と現代』38(柏書房), 1994, pp. 146-147.
 

経歴

1991年3月 一橋大学社会学部卒業
1991年4月~1993年3月 一橋大学社会学研究科修士課程(社会学専攻)
1993年4月~1999年3月 一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程(社会学専攻)単位取得退学
1996年10月~1997年9月 ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生とてテュービンゲン大学社会行動学部へ留学
1999年4月~2000年3月 南山大学外国語学部研究生
1995年4月~1997年3月 日本学術振興会特別研究員(DC)
2000年4月~2003年3月 南山大学外国語学部ドイツ学科講師
2003年4月~2007年3月 南山大学外国語学部ドイツ学科助教授
2007年4月~2008年3月 南山大学外国語学部ドイツ学科准教授(職名変更)
2008年4月~2014年3月 法政大学社会学部メディア社会学科准教授
2014年4月~2015年3月 ブリストル大学社会科学法学部政策学科客員研究員
2015年4月~2015年9月 ミュンヘン大学社会学研究所客員研究員
2014年4月~現在 法政大学社会学部メディア社会学科教授

所属学会

日本社会学会、社会学理論学会、関東社会学会、唯物論研究協会

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