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II 図書 3.社会運動関係図書

(5)社会思想関係和書

 洋書の部で紹介されていない部分を中心に,書名を列挙しておきたい。

 『社会思想史辞典』(1961年),『社会思想辞典』(田村秀夫ほか編,1982年),『資料イギリス初期社会主義』(都築忠七編,1975年),『イギリス労働運動と社会主義』(安川悦子著,1982年),『資料ドイツ初期社会主義』(良知力編,1974年),『ドイツ社会思想史研究』(良知力著,1970年),『イタリア社会思想史』(黒須純一郎著,1997年)『ロシア・ナロードニキ運動資料集』全2冊(田坂昂編訳,1976年),『ロシア社会思想史』(及川朝雄著,1948年),『サン=シモン主義の歴史』(シャルレティ著,1986年)。

 アナーキズム関係の洋書は『エルツバッハー文庫』の項で紹介されているのでこの項目には入っていない。『大杉栄・伊藤野枝選集』,『石川三四郎選集』全7巻,『権藤成卿著作集』,八太舟三の著作数冊などがあり,その大部分が黒色戦線社からの寄贈である。そのほかには,大杉栄著『クロポトキン研究』,『クロポトキン全集』全11巻(欠7巻)(1928~30年),黒色青年連盟『無政府主義論集』(1930年),萩原晋太郎編著『アナキズム運動年表』などアナーキズム関係の和書はかなり多い。更に探索するならば日本アナキズム研究センター(富士宮市)編『所蔵文献目録』もあるので参照されたい。ファシズムではイタリア,ドイツ,日本に関するものを数十冊所蔵している。

 日本の社会思想では絲屋寿雄著『日本社会主義運動思想史』全3巻,『近代日本思想大系』(筑摩書房刊),『資料日本社会運動思想史 明治後期』全9集(青木書店刊)などがあり,また鈴木正節著『大正デモクラシーの群像』や,丸山真男・佐藤昇・梅本克己著『戦後日本の革新思想』もここに入っている。

(北村芙美子・若杉隆志)

『大原社会問題研究所雑誌』No.494・495(2000年1・2月)、創立80周年記念号より

更新日:2014年12月22日

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