法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青
ホーム   >   研究所案内   >   当研究所の所蔵資料   >   所蔵図書・資料の紹介   >   VII その他 1.マイクロ資料

VII その他 1.マイクロ資料

 研究所には,図書・文書資料の他に,マイクロフィルム,マイクロフィッシュも多く所蔵されている。ただし,現在,研究所にはマイクロのリーダー・プリンターはないので,マイクロ資料を見る場合には,図書館1階のものを利用する必要がある。

 さて,外国関係のマイクロフイルム,マイクロフィッシュの資料について紹介しよう。これらの資料は,フランス関係の新聞,雑誌を除いては,商業ベースでのセット販売のものを購入したもの,特定のテーマについて系統的に収集したものではない。

 まず,アメリカ合衆国については,Labor Unions’ Constitutions and Proceedings がある。これは2部に分かれ,Part Iはマイクロフィルム197リール,Part IIは284リールと 量が多い。これには労働組合の大会議事録などが含まれている。

 イギリスについては,労働党,独立労働党(ILP),共産党関係の資料がある。労働党については,Archives of British Labour Partyがある。これは,マイクロフィッシュSeries one は717枚,Series Twoは319枚,マイクロフィルム18リールである(なお,この中には大会議事録が含まれているが,その1906~1961年の分はマイクロからのコピー版が,1962年以降1985年までの分は現物が所蔵されている)。独立労働党については,ILPというタイトルのフィルムが6リールあり,この中には,Annua1 Reports 1893~1910年,Weekly Notes for Speakers などが含まれている。

 イギリス共産党関係については,次の様なパンフレット,新聞,雑誌などがある。 まず,Communist Party of Great Britain,SeriesⅣ。これは1976年までをカバーし,党の発行したパンフレットが多数収められている。新聞,雑誌には次のようなものがある。共産党の理論誌,The Communist Review,1921年5月~1953年,マイクロフィルム8リール(1922~33年については欠号があるが,研究所の図書にも協調会文庫にも現物が所蔵されている)。哲学・文明批評などに関する雑誌としては,Modern Quarterly,1938~39,45~49,49~53年(3リール)。 The Marxist Quarterly,1954~57年(1リール)。 Marxism Today, 1957~72年(6リール)。この雑誌については若干の欠号はあるが,57年から現物を所蔵している。新聞としては,Workers Weekly, 1923.2.10~24.12.26,25.1.2~27.2.21(2リール)。 Workers Life,1927~29年(3リール)は誌名変更によりWorkers Weekly を継承したものである。 The Left in Britainは,1904~1972年の間の 左翼の政治 運動団体の機関誌を集めたものである。マイクロフィッシュの分はPart one 169枚,Part Two 277枚,マイクロフィルムの分は55リールとかなりの量になる。

 その他には,ベアトリス・ウェッブの自筆の日記がマイクロフィッシュで存在する。 Diary of Beatrice Webb(図書も研究所に所蔵されている)。また,労働組合など作られた団体の資料Labour Research Department,1916~1972年(マイクロフィルム9リール)。これには,この団体が出版した本・パンフレットなどが含まれている。

 ドイツ関係では,内務省関係の資料,Lage berichte(1920~1929)und Meldungen(1929~1933),マイクロフィッシュ1+399枚,がある。

 イタリアについては,共産党の機関紙,Unita,1927~61年(マイクロフィルム34リー ル)がある。

 ILO関係では,マイクロフィッシュで,G. Schneider, Youth Unemployment:Socia1 Aspects and Attitudes,1977,など6冊の本が収められている。

 コミンテルン,プロフィンテルン関係では,ロンドンで発行された機関誌,The Communist,マイクロフィルム3リール,1920.5.8~21.7.30,21.8.6~23.2.3,1927~28がある(1927~28年については現物が所蔵されている)。プロフィンテルンについては,その機関誌,Die Rote Gewerkschafts-Internationale が1930~33年について所蔵されている。マイクロフィッシュで30枚(1921~31年については,欠号があるものの現物がある)。

 この他に,The Archives of War Resisters’ International, 1921~1974年,フィッシュ103枚,がある。これについては,Card 1にリストがある。

 またロシア語による旧ソ連関係のものが2セットある。37リールと15リール。内容についてはまだ確認していない。

 フランス関係の新聞・雑誌は,全体の量としてはそれほど多くはないが,両大戦間期の社会・労働運動関係のものがある程度集まっている。タイトル数は25,合計49リール。機関誌紙以外には,大会議事録がマイクロフィルム版で存在する。社会党については,1933~1952年(5リール)。CGT については,1897~1969年(12リール),途中に欠号がある(なお,協調会文庫に若干の現物が存在する)。

 第1次大戦前のものとしては,La Revue socialiste ,1910-juin 1914 (5リール)。社会党の右派関係では,La vie socialiste, juillet 1920-nov.1923,1926-1929(6リール),Paris-demain,(1リール), néo ,déc.1934-mars 1936(1リール)があ る。社会党の左派関係では,La Bataille socialiste, juil.1929-avr.1934(1リール),La Gauche révolutionnaire, oct.1935-jan.1937(1リール), Juin 36,fév.1938-1939(1リール), Le combat marxiste, oct.1933-avr.1936(1リール)がある。学生の社会主義運動関係では,L’etudiant socialiste, fév.1928-jan.1937(2リール)がある。その他の統一戦線運動関係としては,Front commun,déc.1933-juin 1934(1リール)がある。

 CGT関係では,L’Atelier ,mars 1920-1923(2リール),L’Atelier pour le plan ,mai 1935-1937(1リール),Messidor ,mars-déc.1938(2リール)がある。CGT内の「サンディカ」派に関するものとしては,Syndicats, 16 oct.1936-juin 1940(3リール),その流れをくむ,L’Atelier,1940-août 1944(2リール)がある。CFTC関係では,Syndicalisme,oct.1933-mars 1940 (2リール)がある。産業別の労働組合では,Tribune des cheminots,mars 1917-1920(1リール),La Tribune des fonctionnaires et des retraites ,1913-24,1934-36,1938-39(4リール)がある。
 1930年代の知識人の運動に関するものとしては,L’Homme réel,1934-1935(1リール ), L’Homme nouveau ,1934-avril 1937(4リール),La Lutte des jeunes ,fév.-juil.1934(1リール),理工科学校出身者たちによるグループであるXクリーズの出版物,Centre Polytechnicien d’Etudes Economiques X Crise ,1933-août 1939(2リール) もある。そのほかに,La Revue du travail, 1919-1921(1リール),Progres civique ,mai 1919-1921(5リール)がある。

 その他,金属労連の大会議事録1919~1923年,と,地下資源労連の大会議事録(1920.1934.1938.1946.1950)とがある。両者で3リール。レジスタンス関係では,Périodiques clandestins,1939-1945 (3リール)がある。議会関係資料としては,Debats de l’Assemble Consultative Provisoire,4 nov.1943~20 oct,1945(3リール)がある。

 フランス関係の資料のうち,社会党とCGTの大会議事録,La Revue socialiste を除くと,多くは筆者が以前に私費で購入したものを研究所に寄贈したものである。

(佐伯哲朗)

『大原社会問題研究所雑誌』No.494・495(2000年1・2月)、創立80周年記念号より

更新日:2014年12月22日

ページトップへ