IV 定期刊行物 3.その他の定期刊行物
(3) 年鑑・年報・統計(洋書)
大原社研の和書と洋書の比率からいうと,洋書の年報類が占める割合は意外と多く,全体で80タイトルほどである。この中から社会・労働関係の一部を取り出してみる。
社会問題一般の年報としては“L’année sociale,1960~1998”“Socialist Register,1967~1999”“Marxistische Studien ;Jahrbuch des IMSF,1978~1989” などがあり,これらは比較的揃っている。政党関係ではイギリス労働党の“Labour Year Book,(1919~1931)(1972~1974)” や大会報告“Report”があり,とりわけ後者(“Labour Party Conference Report, 1906~1997”)は多少欠号はあるものの1906年から現在まで所蔵している。その他ドイツ社会民主党の“Jahrbuch der Sozialdemokratischen Partei Deutschlands, 1926~1984”,ソヴィエト共産党活動家便覧“Spravochnik partiinogo rabotnika” などがある。社会政策では1983年より購入し始めた“Jahrbuch für Soziologie und Sozialpolitik, 1983~1989” といったものが見られる。
このほか“Archiv fur Sozialgeschichte, 1961~1999”,“Europa Year Book, 1962~1996”,“Economic Survey of Europe, 1957~1999”(U. N.)などがある。
労働関係では “Industria1 Relations Research Association Series, 1970~1997”(欠号あり),“Proceeding of the Annual Meeting, 1985~1995(IRRA)”,アメリカ合衆国の労働力年報“Employment and Training Report of the President” 1976~1995や,労使関係年報“Labor Relations Yearbook” 1970~1984,“ American Labor Year Book, 1918~継続中”,“Bulletin of Comparative Labour Relations” 1972~1999(74, 79欠号)などがある。
また“Employment Outlook, 1992~1999”(O.E.C.D.),“World Labour Report, 1984~1998”(I.L.O.),“Annual Report of the National Labor Relation Board, 1976~1997”(U.S.)なども受け入れている。
又,国際労働機関(ILO)関連の逐次刊行物(国際労働条約や労働基準に関する“各Report”)も創設以来(1920年より)継続整理されている。さらに労働運動の年鑑としてはドイツの Gewerkschaftsjahrbuch”1984~1995がある。イギリスのTUC報告書は労働運動史の項目に記載しているので省略する。珍しいものとしてはインド労働省からの受贈本“Indian Labour Year Book”があり,1964年から1995年版が完全所蔵となっている。そのほか労働統計では国際労働機関の“Year Book of Labour Statistics”1949~1998や,OECDの“Labour Force Statistics” 1961~1994,アメリカ労働省編“Handbook of U.S.Labor Statistics”1972~1998などがあるが,多少欠号もある。“Annuario di Statiche del lavoro 1973~1984(Instituto Centrale Statistica)”
(北村芙美子・上田洋子)
『大原社会問題研究所雑誌』No.494・495(2000年1・2月)、創立80周年記念号より
更新日:2014年12月22日