ごあいさつ
大原社会問題研究所は、研究・出版・ライブラリー・アーカイブズの機能を併せ持つ社会労働問題の学術機関です。2019年に創立100周年を迎え、次の100年を見据えて動き始めたところです。
研究所は1920年代に蒐集した膨大な貴重書をはじめ、戦前からの社会労働運動に関する第一次資料を豊富に所蔵しており、それらは研究員の利用のためだけではなく広く一般に公開されてきました。創立期から続く『日本労働年鑑』の刊行は研究所の中核事業であり、毎月発行される『大原社会問題研究所雑誌』は最新の研究成果を発表する学術雑誌として定着しています。また毎年、法政大学大原社会問題研究所叢書として共同研究の成果を刊行するとともに、国際労働問題シンポジウム(ILO駐日事務所との共催)や大原社研シネマ・フォーラムなど、各種イベントも開催しています。
こうした事業を発展させるためにも、研究所にかかわる一人一人が専門性を高め、調査研究を推進する必要があります。加えて、学術資源を次の世代に引き継ぐために、研究所のアーカイブズ機能を強化しなければなりません。資料に基づく調査研究こそが研究所の使命だからです。
大原社会問題研究所は、現在の日本社会が直面する労働、環境、格差、貧困、福祉、ジェンダー、エスニシティなどに関する社会問題の研究に力を入れています。ぜひ、研究所の公式サイトをご利用いただき、研究にお役立てください。また、研究所の資料はどなたでも利用できますので、研究所へのご来訪をお待ちしております。
法政大学大原社会問題研究所
所長 榎一江
更新日:2024年04月03日