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日鉄鉱業(長崎じん肺)事件判決[政]1994.2.22

日鉄鉱業(長崎じん肺)事件判決[政]1994.2.22

   炭坑での労働が原因でじん肺症となり,労災認定を受けた元従業員の健康被害について,生存者と遺族ら計178人が旧雇主の日鉄鉱業を相手どり,安全配慮義務違反を理由に損害賠償を請求した事件で,じん肺に対する初の最高裁判決である.本裁判の最大の争点は,安全配慮義務違反を理由とする損害賠償請求権の消滅時効の起算点をどこに求めるかにあった.これについて最高裁は,じん肺が進行性の疾病である特質を考慮し,〈最も重い〉行政上の決定を受けた時から消滅時効は進行を開始するとして,被災者救済の立場を明らかにした.〔参〕労働判例646号.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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