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二階堂擁立工作[政]1984.10.27

二階堂擁立工作[政]1984.10.27

   中曽根再選が確実視される中で,鈴木・福田など自民党内実力者の一部と公明・民社両党首脳もまきこんで,二階堂進を総理・総裁に擁立する動きが9月頃から本格化し,10月27,28日の党執行部と各派実力者との会談の席上明るみに出た.これは結局,自らの影響力低下を恐れる田中元総理の抵抗や,金丸信ら田中派幹部の反対もあって二階堂自身が出馬を思いとどまり,不発に終わった.しかし,この底流には,中曽根首相による前政権への批判・軽視に反発する鈴木前首相を始め,中曽根首相の〈トップダウン型政治運営〉に対する自民党内の不満があり,最終的には,中曽根首相は党風刷新を約束した所感を示してようやく再選にこぎつけることができた.〔参〕鈴木棟一《永田町の暗闘》1985.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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