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田中角栄前首相逮捕[政]1976.7.27

田中角栄前首相逮捕[政]1976.7.27

   東京地検は,この日朝,田中角栄の出頭を求めた後,〈丸紅ルート〉を通じて5億円を不法に受け取ったとする外為法違反容疑で元秘書官の榎本敏夫とともに逮捕した.その後の取調べによって,この5億円は,1972年8月ハワイでの田中・ニクソン会談で田中角栄が総理大臣の職務権限に基づきロッキード社のトライスターの大量導入,次期主力戦闘機にF15,対潜哨戒機にP3Cの採用を約束し,その代償として収賄した疑いが濃厚になり,8月16日,田中は受託収賄罪で起訴された.内閣総理大臣が在職中の行為について逮捕・起訴されたのは,戦後初めてである.8月17日,田中は保釈金2億円で保釈されると直ちに大がかりな弁護団を編成して裁判闘争に備えたが,’83年10月12日の1審では懲役4年・追徴金5億円の実刑判決がおりた.〔参〕筑紫哲也《新版・総理大臣の犯罪――田中角栄とロッキード事件》1983.⇒1976[政]2.4,1983[政]10.12.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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