法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青

ホーム   >    研究活動・刊行物    >   デジタルライブラリー   >    『社会・労働運動大年表』解説編    >   仕事別賃金制[経]1966.5.11

仕事別賃金制[経]1966.5.11

仕事別賃金制[経]1966.5.11

   仕事別賃金制の導入は,1965年東芝が技能職に適用したのが最初であり,’66年には松下電器が,ついで三洋電機、早川電機などの家電メーカーが一斉にこの賃金体系に移行した.このような動きがあらわれたのは,(1)初任給の大幅上昇による年齢別勤続別格差の縮小,(2)企業拡大による中途採用の増加,(3)技術革新の進展による技能の平準化などにより,旧来の年功賃金を維持することが困難になったことによる.仕事別賃金制は,職務給よりもむしろヨーロッパの職種別熟練度別賃金に範をとったもので,松下電器に典型的にみられるように仕事の格づけ基準(職務評価の技法による)を決め,職場討議を通じて職務の格づけを行うというものであった.〔参〕遊津孟《松下電器の労使関係》1979.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

ページトップへ