全国戦没者追悼式［政］１９６３．８．１５

   １８回目の〈終戦記念日〉にあたって，８月１５日政府主催の国家行事として第１回の追悼式が，日比谷公会堂で開催された．天皇，池田首相，国会議員のほか，遺族代表１５０１人が参加した．３００万人以上にのぼる戦没者に対する公式の追悼が１８年目にしておこなわれたが，共産党は不参加，社会党も政府主催の追悼式は軍国主義復活につながるとして，杉山元治郎のほかは参加しなかった．翌年には戦没者叙勲もはじまり，〈軍国主義復活〉に利用される面もあった．１９６５年８月には〈８・１５記念国民集会〉（世話人阿部知二，大江健三郎ほか）が政府の追悼式に対抗して開催された．〔参〕朝日新聞１９６３．８．１５．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。