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大逆事件再審請求[政]1961.1.18

大逆事件再審請求[政]1961.1.18

   大逆事件26被告人中唯一の生存者で〈大逆〉の犯意を一貫して否認しつづけた坂本清馬と,刑死した森近運平の妹・森近栄子を請求人として東京高裁に再審請求が出された.1960年2月に結成された〈大逆事件の真実をあきらかにする会〉の援助による.弁護人から108点の証拠資料が提出され,’63年9月13日,坂本の尋問以後,荒畑寒村等が証人となる.’65年1月20日には大内兵衛,我妻栄,宮沢俊義ら5人によって再審開始要請がなされるなど,大逆事件の真相を求める声は社会的に広がったが,’65年12月1日,提出資料が〈再審開始を認める新証拠とはなりえない〉として棄却され,さらに’67年7月5日,最高裁で特別抗告も却下された.この決定に対しては,裁判所が人権を無視して原判決維持のみを意図したとの批判がある.〔参〕大原慧《幸徳秋水の思想と大逆事件》1977.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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