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第2次大本教事件[文]1935.12.8

第2次大本教事件[文]1935.12.8

   新興宗教団体に対して初めて治安維持法を適用した宗教弾圧事件.大本教は幕末維新期に出現した民衆宗教の1つで,強烈な終末観を背景に社会変革の到来を予言する教義を有しており,1921年に不敬罪などの容疑で弾圧を受けた(第1次大本教事件)が,’30年代には陸軍の一部と結びついて急速に勢力を拡張していた.警察では前年から新興宗教団体の弾圧を狙っていたが,国家改造運動ともつながりのある大本教は,治安維持法の拡大解釈を促すモデルケースに利用された.警察によるさまざまな不法行為をともなったこの弾圧事件は,治安維持法違反容疑に関してだけは無罪となった.〔参〕鹿野政直《大正デモクラシーの底流》1973.森長英三郎《史談裁判》1966.⇒1928[政]6.12.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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