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天皇機関説事件[政]1935.2.18

天皇機関説事件[政]1935.2.18

   この日第67議会貴族院で菊池武夫が美濃部達吉を〈学匪〉と罵り天皇機関説を攻撃した.25日美濃部は〈一身上の弁明〉で反駁したが,江藤源九郎代議士は美濃部を不敬罪で告発し,貴衆両院はそれぞれ国体明徴を決議した.4~7月右翼・政友会・軍部・在郷軍人会中心に機関説排撃・国体明徴運動が全国的に拡大し,倒閣も企図された.この間4月,美濃部の3著が発禁され,陸軍・文部省は国体明徴を訓示・訓令した.9月美濃部は議員を辞し,岡田内閣は8月と10月,2度にわたって国体明徴を声明.かくて大正期以来主流を占めた自由主義憲法学説が否認され,ファッショ化がさらに進展した.〔参〕宮沢俊義《天皇機関説事件》上・下,1970.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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