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昭和農業恐慌[経]1930

昭和農業恐慌[経]1930

   1930年勃発した昭和恐慌は,日本農業の2大商品である米と繭の価格の急落と,家計補充の柱である賃労働兼業収入の急減を通じて,農家経済に壊滅的打撃を与え,’35年まで農村は解体の危機に瀕した.とくに小作農は高額小作料の重圧のため長期にわたり窮迫したが,自作農や中小地主も困窮し,そのため小作農と中小地主の死活をかけた激しい争議が続発した.東北地方では’31年の凶作が恐慌に追討ちをかけ,農家子女の身売りが続発した.政府の救農土木事業は3ヵ年で打ち切られ,農山漁村経済更生運動の展開により全農民の組織化が進められ,ファシズムヘの道が地ならしされた.〔参〕暉峻衆三《日本農業問題の展開・下》1985.⇒1930[経]3.-,1932[経]9.27.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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