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金融恐慌[経]1927.3.15

金融恐慌[経]1927.3.15

   震災手形の処理をめぐる国会論議のなかで片岡蔵相の〈渡辺銀行休業〉失言をきっかけとして1927年3月15日金融恐慌が勃発した.すでに経営難に陥っていた鈴木商店への不良貸付が明らかになると台湾銀行の危機が表面化し,信用不安から全国的に銀行への取付さわぎが発生した.4月には鈴木商店の破綻,第六十五銀行,近江銀行,そして十五銀行の休業が続いた.4月22日3週間のモラトリアム(支払猶予令)の実施により事態は沈静化にむかったが,9月までの半年間に37の銀行が休業した.金融恐慌と’28年の銀行法の制定により中小銀行の整理と大銀行への集中化が促進された.〔参〕中村政則《昭和の歴史2 昭和の恐慌》1982.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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