法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青

ホーム   >    研究活動・刊行物    >   デジタルライブラリー   >    『社会・労働運動大年表』解説編    >   全国水平社[社]1922.3.3

全国水平社[社]1922.3.3

全国水平社[社]1922.3.3

   部落解放運動の中央組織.1921年秋,奈良県掖上村の西光万吉・阪本清一郎らが設立に着手し,’22年3月京都で創立大会(委員長南梅吉)を開いた.日本最初の人権宣言といわれる宣言を採択,差別言動への徹底糾弾を決議した.組織はたちまち全国に拡大し,’23年末には3府27県300社に達し,その糾弾闘争は社会に衝撃を与えた.’23年末,全水青年同盟が結成され共産系左翼が進出,’24年遠島スパイ事件で南ら幹部を退陣させ,本部を占拠した.ために’26年頃から内部対立が激化し,組織は弱化した.’29年に統一を回復し,’33年高松地裁差別裁判糾弾などで運動は再興し,糾弾と並行しての部落改善要求で成果を挙げた.日中戦争中も偽装してたたかったが,’42年解散させられた.〔参〕渡部徹・秋定嘉和編《部落問題・水平運動資料集成》全5巻,1974-78.⇒1933[社]3.3,1933[社]7.3.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

ページトップへ