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内地雑居問題[政]1899.7.17

内地雑居問題[政]1899.7.17

   不平等条約改正交渉の際,外国人の内地雑居(内地居住,旅行・営業の自由)をめぐって行われた論争.1889年以降井上馨・大隈重信・陸奥宗光の3外相は,領事裁判権撤廃の代償に内地雑居を認める方針で交渉にあたった.一方,内地雑居講究会の発展した大日本協会などの対外硬6派は,外国人による日本経済の支配と風俗の混乱をきたすと反対した.また横山源之助も《内地雑居後の日本》で,産業上の厳しい時代の到来を予測した.日清戦争と戦勝下で批判の弱まるなか交渉が進み,’99年7月改正条約実施に伴って内地雑居が実現した.日清戦争後の企業勃興に影響もなく,対外硬派の焦点も対露強硬論に移行した.〔参〕山本茂《条約改正史》1933.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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