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秩父事件[社]1884.10.31

秩父事件[社]1884.10.31

   松方財政による深刻な不況の影響で,各地で負債の返済をめぐる騒動がおきた.埼玉県秩父郡でも高利貸の支配に苦しむ負債農民たちは’83年末から再三郡役所にかけあったが,拒否された.’84年自由党は農民の間に組織を拡大,負債返弁運動と結合して同年夏,困民党が結成された.以後,高利貸に対する大衆的な請願運動をすすめたが功を奏せず,田代栄助・加藤織平・井上伝蔵らを指導部とする農民軍が編成され11月1日蜂起した(一部は10月31日夜半から実力行動に入る).革命本部をおき,郡役所・警察・高利貸を襲撃して秩父全部を支配下においたが,4日,軍隊・警察が弾圧体制をととのえると解体しはじめ,一部は群馬・長野各県に入ったが,11日壊滅した.〔参〕井上幸治《秩父事件》1968.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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