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各地で年貢減免騒擾[社]1870

各地で年貢減免騒擾[社]1870

   戊辰戦争後の不換紙幣濫造・贋金横行による物価騰貴と凶作のため,1869年9月頃から,長野・宮崎・山形・岐阜・兵庫など各地で騒動が続発した.’70年も1月に福岡(企救郡),兵庫(川辺郡),2月は島根(浜田),4月には宇和島で1万数千人の打ちこわしが起きた.また,’71年1月にも三陸のほか,大分・長野で大騒動が発生した.これらの多くは,年貢・小作料の減免だけでなく,村役人や豪農・豪商の不正糾弾,窮民救済,借金軽減などを要求する世直し騒動であった.8月の新潟・栃尾郷の騒動では〈天朝御趣意はまやかしものだよ〉とうたわれるなど,年貢減免を拒否する政府との対立を深め,廃藩置県以後の地方制度改革を不可避とさせた.〔参〕佐藤誠朗《幕末・維新の政治構造》1980.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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