『大原社会問題研究所五十年史』(電子復刻版)
このコーナーは、法政大学大原社会問題研究所編『大原社会問題研究所五十年史』(法政大学大原社会問題研究所発行、1970年刊、非売品)のテキストデータを電子復刻したものです。
当研究所は日本の社会科学研究において特別な位置を占めており、そのため研究所の歴史そのものが研究対象とされることがあります。本書は、その際の重要な参考文献でした。1919年2月の研究所創立前後の事情から1969年までの半世紀の歴史がまとめられています。
今回の復刻にあたり、当研究所所蔵の初版本を底本として、本体全217ページのテキストデータおよび口絵写真8ページを完全復刻いたしました。
- 創立前史
- 創立当初〔一九一九~二二年〕
- 本格的事業の展開から東京移転まで〔一九二三~三六年〕
- 本格的事業の展開へ
- 『大原社会問題研究所雑誌』第一号の発刊
- 関東大震災とその対策
- 図書閲覧室の開設
- 同人社の経営難と再出発
- 研究調査の成果
- 『剰余価値学説史』の翻訳
- 「大原社会問題研究所アルヒーフ」の刊行
- 河上博士の入所問題と櫛田研究員の東京転勤
- 高野所長第三回渡欧前後
- 『資料室報』の発行その他
- マルクス全集刊行計画と大原研究所
- いわゆる「存廃問題」の発端
- 大原・高野両氏会談
- 「存廃問題」懸案となる
- 高野所長の発病
- 月次講演会の開催
- 談話会開かる
- 研究生制度を創設
- 社会統計学院の創設と各種の講習会
- ドイツ語ゼミナールの開講
- 調査および事務の分担決定
- 所内研究会
- 研究所出版物と栗田書店
- 高野氏還暦記念学術講演会
- 櫛田民蔵氏の死去
- 各種講習会の開催
- 社会見学の実施
- 再び大原氏との折衝始まる
- 東京移転の方針決る
- その後の大原・高野会談
- 多年の懸案解決す
- 東京移転の発表
- 大阪府へ不動産、図書を譲渡す
- 研究所、大阪を去る
- 東京移転より終戦まで〔一九三七~四五年〕
- 戦後
- 政経ビルの新事務所
- 研究所再建の緒につく
- 栗田書店の援助
- シリーズ第一号その他の刊行
- 高野岩三郎氏の死去
- 『日本労働年鑑』の復刊
- 法政大学との合併決まる
- 再び財団法人となる
- 事業軌道にのる
- 高野先生追憶会
- 新事務所へ移る
- 研究所三十年史の刊行
- 高野文庫(大阪)設立さる
- 「赤松文庫」「東芝資料」等の受入れ
- 創立四十周年
- 社会民主主義の研究
- 高野岩三郎伝の編集始まる
- 戦時版年鑑の編集
- 「米騒動資料」返還される
- 創立四十五周年記念事業
- 労働問題文献センター設立の準備
- 労働市場構造の調査研究
- 戦時下の労働運動を回顧する会
- 久留間所長の退任
- 麻布分室の設置
- 『日本労働年鑑』の覆刻始まる
- 『マルクス経済学レキシコン』の刊行
- 『高野岩三郎伝』刊行さる
- 五十周年記念事業の計画
- 『産業民主制論』覆刻さる
- 高野文庫(東京)の設置準備
- 高野房太郎生誕百年記念講演会
- 展示会の準備すすむ
- 日本社会運動史料の覆刻刊行
- 内外人研究者への便宜供与
- 創立五十周年祝賀会
- 記念講演会の開催
- 〃社会運動の半世紀展〃開かる
- 大学バリストと資料疎開
『法政大学大原社会問題研究所五十年史』
発行 1970年11月
編・発行:法政大学大原社会問題研究所
制作 リブロ電子工房(是枝洋・金子規子) 担当 野村一夫(兼任研究員)
2001年2月28日公開開始